サークル友達からの飲み会の誘いだった。ユウマは、ヒナに申し訳ないと思いながら、スマホをポケットにしまう。
「どうしたの? 飲み会のお誘いかな?」
「あ、うん……まあ……」
ユウマが曖昧に答えると、ヒナは少しだけ表情を曇らせた。
「そっか……また男の子だけの飲み会? 女の子もいる飲み会だったりして?」
「え、うん……そうみたい……だけど……」
いつもは、男子ばかりの飲み会だったが、今回は女子が混ざっているみたい。
ユウマが不思議に思っていると、ヒナは突然、ユウマの腕から手を離し、少しだけ距離を取った。そして、今まで見たことのない、どこか寂しそうな表情でユウマを見つめた。
「そっか……じゃあ、気をつけて帰ってね」
いつもなら、もっと楽しそうに「じゃあ、またねーっ! 早く帰るんだよー」と手を振ってくれるはずなのに。その日のヒナは、少しうつむき加減で、いつもの明るさは影を潜めていた。
ユウマは、彼女のその表情に胸がざわつくのを感じた。いつも明るく、誰にでも優しいヒナが、こんな顔をするなんて。
「どうしたの?」と尋ねようとしたその時、ヒナはもう一度顔を上げて、無理に笑顔を作った。
「じゃあね! また明日ね……」
そう言って、彼女はくるりと背を向けて走り去っていった。ユウマは、ヒナの後ろ姿が遠ざかるのを見つめながら、違和感を拭いきれずにいた。いつもの彼女とは違う、どこか無理をしているような笑顔。その笑顔の裏に隠された、彼女の本当の気持ちが知りたかった。
心配になった俺は、ヒナの後を追いかけた。足早に進むヒナの背中が、どこか小さく見えた。途中で公園を見かけ、ふと視線をやると、ベンチに一人で俯いているヒナのような姿を見つけた。街灯の淡い光が、彼女の肩をそっと照らしている。
「ヒナ……?」
思わず、その名を口にしていた。一歩、また一歩と、心臓の鼓動が早まるのを感じながら近づく。普段、人違いだと困るので外では基本声をかけないのだが、今のヒナからは、放っておけないような、微かなSOSが感じられた。
「……え? ユウマくん!? あれ? 飲み会は?」
顔を上げたヒナは、驚きに目を見開き、その瞳をキラリとうるませて俺を見つめてきた。街灯の光を反射して、まるで宝石のように輝く瞳。その視線が、俺の胸の奥をぎゅっと締め付ける。
あれ? いつもと違う雰囲気……やっぱり何かあったのかな? 普段の快活なヒナとは違う、どこか頼りなげな表情に、俺の心はざわめいた。
「それより……どうしたの? なにかあった?」
原因は明らかに俺なわけないよな……何もしていないし、傷つけるような踏み込んだ会話もした記憶ないし。そんな考えが頭をよぎる。俺は心配そうな顔でヒナの顔を覗き込んだ。その距離は、あと少しで触れられそうなほどに近かった。ヒナの吐息が、微かに俺の頬を撫でる。その瞬間、俺の指先が、ほんの少し震えた。
「え? わ、もしかして……わたしが心配で追いかけてきてくれたとか……?」
ヒナが驚いた顔をして聞き返してきた。その表情には、驚きと同時に、どこか嬉しそうな色が混じっているように見えた。街灯の光が、彼女の瞳の中で揺らめいている。
「……え? ま、まあ、あんな顔をして……走っていかれたら心配するよ」
俺は俯きながら、蚊の鳴くような声で答えた。可愛いヒナに、そんな真っ直ぐな視線で見つめられていたら、恥ずかしくて顔を見て話すなんて無理だ。心臓がドクドクと、うるさいほどに高鳴る。
俺の言葉を聞いたヒナは、ふわりと笑みを広げた。まるで花が咲くように、その表情は明るくなる。そして、嬉しそうに顔を近づけて、ニヤニヤとした顔で俺の顔を覗き込んできた。甘い花の香りが、ふわりと鼻腔をくすぐる。
「え、わっ。なに? ち、近いってっ!」
思わず、俺は慌てて距離を取った。一歩、二歩と後ずさる俺に、ヒナは小悪魔的な笑みを浮かべたまま、さらに一歩、二歩と詰め寄ってくる。その距離は、先ほどよりも、ずっと近くなっていた。俺の視界には、ヒナの潤んだ瞳が、いっぱいに広がっていた。
「なんで逃げんのよぉー!? ユウくーん」
その声に、俺は思わず一瞬足を止めた。は? 呼び方変わってるし! その呼び名というか、あだ名は小学校の時に呼ばれてた以来呼ばれてなかった。何が起きたんだよぉぉ!? 心臓がドクン、と大きく跳ねる。背中にヒナの視線が突き刺さるような錯覚に陥った。
日が落ちて、公園の周囲はすっかり暗闇に包まれていた。代わりに、いくつもの街灯が次々と光を灯し、オレンジ色の淡い光が地面を照らし出す。そんな中を、二人の男女、しかも可愛らしい女の子に追いかけられている俺。これが逆だったら、間違いなく警察が駆けつけている事案だろう。俺の脳裏には、そんな妙な思考がよぎった。背後からは、ヒナの楽しそうな笑い声が聞こえてくる。
お互いに背負っていたリュックを地面に下ろし、俺たちは自然と抱き合った。木漏れ日が揺れる静かな森の中で、俺はヒナの華奢な体を優しく引き寄せ、唇を重ねた。 何度か触れたことのあるその柔らかな感触に、俺の心は高鳴る。ヒナは、ふわりと目を閉じ、俺のキスに応えるように、ゆっくりと唇を開いた。舌を絡ませると、彼女は甘い吐息を漏らし、俺の首に腕を回した。「んっ……んんぅ……ユウくん……だいすき……」 鳥の声と、木々の擦れる音だけが響く中、俺たちは互いの存在だけを感じながら、深く、深く、キスを交わし続けた。 興奮した俺は、ヒナの可愛らしいおしりに手を回し、スカートの中へ入れた。下着の上からでも伝わる、柔らかくぷるんとした感触に、俺の指先が震える。ヒナは、俺の行為に甘い喘ぎ声を漏らし、俺の背中に爪を立てた。「んっ……やぁ……」 ヒナは、甘い喘ぎ声を漏らし、俺の背中に爪を立てた。俺は、ヒナの腰を抱き寄せ、さらに深く指を滑らせる。「んんぅ……ふぁ……ユウくん……」 ヒナの体は、俺の愛撫に反応し、小刻みに震えている。俺は、ヒナのおしりをゆっくりと揉みしだき、その感触を楽しんだ。「あぁっ……やめ、て……」 ヒナはそう言うが、その声には、拒絶の色はなかった。むしろ、もっと強く、もっと深く、俺を求めているようだった。 そのままヒナにキスを続けながら、俺はヒナのショーツを横にずらした。滑らかな肌が現れ、俺の指がヒナの柔らかな割れ目に優しく触れる。「んんっ……ふぁ……」 ヒナは甘い吐息を漏らし、俺の背中に爪を立てた。俺の指が、割れ目に沿ってゆっくりと挿入されると、ヒナの体がびくりと震える。「あぁっ…&
「ユウくん、どうする? 散策しに行こうか?」 ヒナはそう言って、俺に選択を委ねるように見つめてきた。だが、その瞳は「散策しに行こう!」と強く訴えかけている。「行くなら、荷物を背負ってだぞ?」 俺がそう言うと、ヒナは困ったように顔を歪めた。「えぇ……重いし、みんな背負ってないよー?」「もしかしたら遭難するかもだろ?」「うぅぅ。わかったぁ……」 ヒナはそう言って、不満そうにしながらも、俺の言葉に従って自分のリュックを背負った。その様子が可愛らしく、俺は思わず頬が緩んでしまった。 「結構、キャンプ場の周辺や低い山でも遭難する人が多いと聞いたことあるし」 俺がそう言うと、ヒナは少し不安そうな顔をした。「そんな重装備じゃないから重くはないだろ。着替えくらいしか入ってないんだからさ」 俺がそう言うと、ヒナは「んふふ」と笑い、再び俺の腕に抱きついた。「そうだね。ユウくんが一緒なら、安心だよ」 その言葉に、俺は胸が温かくなった。 ヒナと仲良く歩いていると、友人が声を掛けてきた。「……だれだよ? その、可愛い子は!? もう声かけたのか? なぁ、俺に紹介しろよ! 俺だぞ……企画者! 一番可愛い子じゃねーかよ!」 友人はそう言って、俺の肩を叩いた。「はぁ? いや、ダメだって。ヒナは俺の彼女だし」 俺がそう言うと、ヒナは嬉しそうに身を寄せた。そして、周りにも聞こえるような大きな声で宣言をした。「にひひ♪ 残念でしたぁ~! わたし、ユウくんしか興味ないでーす」「なんだよ。そういうことか……ずりぃーなー」 友人はそう言って、可愛い子に手当たり次第に声を掛けていた。数撃てば当たる……のか? 当たるかもしれない。俺みたいに口下手で、声を掛けられるのを待っている子もいるかもしれないし。
俺の数少ない友人から夜に連絡があった。今回は、飲み会ではなく、イベントらしい。参加する必要もないと思い、断ろうとした時だった。イベント内容を聞いて、俺は気が変わった。 その内容は、山でキャンプをして交流するというもの。飲み会の合コンから、キャンプでの合コンに変わっただけだが、なぜか俺はヒナとの参加を考えた。 そういえば、ヒナとはデートらしいデートはしたことがない。カフェや公園くらいで、公園も夜にベンチに座り話をした程度。俺は、携帯を握りしめたまま、じっと考え込んでいた。「明日、急だけど……山でキャンプするらしいんだけど……参加する?」 俺がそう尋ねると、ヒナは少し驚いたように目を丸くしたが、すぐに表情を輝かせた。「へ? わぁ……する。参加する! キャンプかー面白そう!」 その弾むような声に、俺は少し笑ってしまった。だが、念のため釘を刺しておく。「あ、でも、周りは合コンがメインだぞ……声かけられても断ってよ」「うん。もちろん! ユウくんもだからね……今、わたしが彼女だよっ。もう、仲の良い友達じゃないからぁ」 ヒナはそう言って、頬をぷっと膨らませた。その愛らしい独占欲に、俺は胸が熱くなった。「食材や道具とか準備は現地で揃ってるみたいだから、必要そうな物があれば自分で用意だって。あと、当然だけど泊りだからね?」「わーい♪ ユウくんと泊だぁー! んふふ……♪」 ヒナは嬉しそうに、飛び跳ねるように喜んでいる。こんなにも無邪気に喜ぶ姿に、俺は少し戸惑いを覚えた。ヒナって、虫とか平気なのかな? 多少知ってる女の子なら、キャンプと聞くと、虫に反応して嫌がられるものだが。「ヒナ、虫とか平気なの?」 俺がそう尋ねると、ヒナの顔から一瞬にして笑顔が消えた。その瞳に不安の色が浮かぶ。「……へ? む、虫……あ、嫌い、大っ嫌い&h
俺の目の前には、ヒナが足を少し開いて横たわっている。俺が履いていたトランクスの隙間から、彼女の熱を帯びたアソコが見え隠れしていた。薄く生え揃った陰毛の奥に、愛液で濡れて開きかけた陰唇が艶めかしく光っている。その生々しい光景に、俺の理性の箍は完全に外れてしまった。 ヒナは、俺の視線に気づいているのだろう。可愛らしい羞恥心からか、顔を赤らめて目を潤ませながら、足をもじもじと動かしている。その仕草一つ一つが、俺の興奮をさらに煽った。「俺も興奮してきちゃって……」 俺の言葉を聞いたヒナは、ホッとしたように安堵の息を漏らした。だが、どうすればいいのか分からないのだろう。恥ずかしそうに頬を染め、俺を見つめながら、もじもじと落ち着かない様子で身体を揺らす。 その仕草が、俺の興奮をさらに煽った。トランクスの隙間から見える、ヒナの太ももの付け根。白く滑らかな肌と、その奥に潜むアソコが、俺の視線を捉えて離さない。 俺は、ヒナの顔に顔を近づけると、ヒナは羞恥心からか、俺の頭を押さえつけようと腕を伸ばしてきた。しかし、その力は弱く、まるで「やめて」と懇願するような、愛らしい仕草にしか感じられない。俺は、その華奢な腕をかわし、あっけなく太ももの付け根にキスを落とした。「ひゃっ……んっ……」 ヒナは、俺の舌の感触に、体をビクンッと震わせた。全身に電気が走ったかのように、彼女の身体は硬直する。そして、甘く小さな喘ぎ声が、俺の耳に直接響いた。 俺は、ヒナの反応にさらに興奮し、トランクスを横にずらした。白く滑らかな太ももの付け根から、濡れて開いた陰唇があらわになる。俺は、その愛おしい場所に優しくキスを落とし、舌を伸ばして陰唇の割れ目に沿ってゆっくりと舐め上げた。「んんっ……、ひゃあっ……! ユウくんの舌、やっ……そこっ……!」 ヒナは、俺の舌の感触に体を大きく震わせ、甘く切ない喘ぎ声を漏らした。腰をヒクヒクと動かし、俺の顔を自分のアソコへと押
ヒナは、俺の様子に気づいているのだろうか。俺は、Tシャツに包まれた暗闇の中で、彼女の匂いと感触に意識を奪われていた。「あの……ヒナさん? なにこの状況は……?」 俺がそう尋ねると、ヒナは楽しそうにクスクスと笑った。その声は、Tシャツに包まれた密閉された空間で、俺の耳に直接響く。「……ユウくんを捕まえたのー♪」「めっちゃ……エロいんですけど」 俺の言葉に、ヒナは少し考えたよう薄になり、それから、うん、と小さく恥ずかしそうに頷いた。「え? あ……うん。恋人になったんだし……良いかなって……こういうのって、いやぁ?」 多分、思い付きの行動で、結果的に甘い雰囲気というか甘い感じになってしまったっぽい。「ううん。めっちゃいいと思う! 最高」 俺の返事に、ヒナは嬉しそうに俺の太ももを優しく叩いた。その柔らかな感触と、彼女から漂う甘い匂いに、俺は完全に理性を失いそうになっていた。「えへへ♪ わたしも楽しー! んっ……ひゃあっ……ん、んぅ……やぁ……もぉ、ユウくん! あっ……んっ! だめ、くすぐったいってぇ……っ」 ヒナは、甘く蕩けるような喘ぎ声を漏らしながら、身体をビクンッと大きく震わせていた。俺が魅惑的なおへそにキスを落とすと、その小さな甘い声はさらに高くなる。足はモジモジと動き、まるで愛撫されているかのように、快感と羞恥に悶えていた。その表情は、期待と興奮で頬を赤く染め、瞳は潤んでいる。ヒナの無防備な姿と甘い声に、俺の理性の糸は今にも切れそうだった。 ヒナは、俺に被せられたTシャツで目隠しをされたような状態だった。俺が次に何をするのか分からない、というドキドキ感に期待感と、羞恥と興奮がないまぜになった感情で、彼女の身体は微
俺は、メッセージの内容は見ていない。それは、見てしまうと返事を書かなくてはいけないような気がしたからだ。とりあえず寝たふりをしてやり過ごそうと決めた。「ヒナはヤキモチとか妬かないの?」 俺がそう尋ねると、ヒナは少し戸惑ったように、それから、うん、と頷いた。「え? ……妬くよ。さっき……妬いてたし……こはるちゃんに」 その言葉に、俺はハッとした。そういえば、ついさっきまで、「ハルに取られちゃう……」と不安そうに言っていたことを思い出す。 こはるがきっかけで、俺たちは付き合うことになった。こはるが俺に急接近して、無自覚なスキンシップを繰り返した。それにヒナがヤキモチを焼き、危機感を覚えたことで、俺たちは恋人になれたようなものだ。 そうだ、こはるは、俺たちにとって恋のキューピッドみたいな存在なんだ。明日から、大切にしなくちゃな。 スマホをテーブルに置き、大きく伸びをしてあくびをすると、ヒナがニコッと笑って俺の袖を引いてきた。「ん?」「いいよ? 横になっても……」 ヒナは、俺の顔を覗き込みながら自分の太ももを優しく叩いた。その仕草は、どこかあどけなく、甘い誘惑に俺の心臓は高鳴る。ヒナは、俺の返事を待つように、期待に満ちた瞳で俺を見つめていた。 俺は、ヒナの顔から視線を落とすと、白く伸びた太ももが視界に入った。見た目からして柔らかく、すべすべしていそうな太ももにじかに触れられると想像すると、胸の高鳴りが抑えきれない。 その魅力的な誘惑に抗うことは難しいく、ただ膝枕をして終わるとは思えなかった。彼女はきっと、それ以上のことを俺に求めている。 さっき俺が襲っちゃうかもしれないと警告をしておいたのに、この誘いは、明らかにわざとだろう。「ヒナ……わざとだよね?」 俺がそう尋ねると、ヒナは少し慌てたように首を振る。「え? あ、ちがうよ。眠そうだった&hellip